ファッション

【ミラノ開幕】オーセンティックを追求した 「アルベルタ フェレッティ」

 現地時間の2月20日、ミラノ・ファッション・ウィークが開幕した。初日を飾った「アルベルタ フェレッティ」は、ブラックとホワイトのシンプルなカラーパレットでスタート。何段もフリルを重ねたホワイトのチュールドレスには、レースや刺繍、ブラック・ベルベットのリボンがあしらわれ、甘美な雰囲気だ。


 初日に多くのブランドで見られた、裾に向かってボリュームが増すAラインのコートには、ビジューや花の刺繍があしらわれ、目を引く。ウールの厚さと立体裁断で作り上げたフォルムは、より構築的なシルエットを生み出している。その構築的なシルエットは、ミッドナイトブルーやパープルを基調としたAラインドレスやベルベットのセットアップドレスへと移行。後半は、肌が透けて見えるレースやフリルをあしらったブラックやホワイトのイヴニングドレスへ。数種類のレースやビジューを切り替えて配置することで、表情豊かに仕上げた。


 アルベルタ・フェレッティが「自分らしいオーセンティックなアプローチにしたかった」と話すように、自分の力量を再確認するような、彼女の王道ともいうべき優雅でロマンティックなムードが漂うコレクションだ。一方でレース、フリル、リボン、ビジューなどのフェミニンな要素は、盛り込みすぎると重くなり、ともするとオーセンティックゆえに古典的に見えてしまう。そのバランスや引き算が重要だ。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。