今シーズンの「プッチ」は、女優のアニタ・バレンバーグやブリット・エクランド、デヴィッド・ボウイの元妻のアンジェラ・ボウイなど、1960年代後半から70年代前半にかけて、ロック界のミューズだった女性からインスパイアされたコレクションを披露した。前髪のある、金髪のややラフなストレートヘアのモデルは、まるでアニタ・バレンバーグの若かりし頃のようだ。
パステルピンクやミントのファーコートやモヘアジャケット、淡いラヴェンダーカラーのドロップショルダーコートには、デザイナーのピーター・デュンダスの定番とも言えるプッチ柄のショートパンツや、裾にフリルをあしらったミニスカートを合わせ、若々しいスタイリングを提案。渦のようなプッチ・プリントは過去のアーカイブをアレンジし、チュニックドレスやベルテッド・ドレス、ブラウスにも採用している。さらにスパンコールやビーズでプッチ柄を再現するなど、華やかさを演出。白や黒のモノトーンのニットには、スタッズを散りばめた。
黒のレザーやゼブラ、ポニースキンなど、さまざまな素材で提案したショートパンツの足元は、ブラック、ブラウン、レッドのスウェード素材のサイハイブーツを合わせ、トップスのボリュームのあるコートでスタイリング。オーバーサイズコートは今シーズンも多くのブランドで提案しており、トレンドとして継続しそうだ。
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