本の装丁やCDのジャケットなどを模したクラッチバッグで知られる「オリンピア ル タン」が、初のファッションショーを開催した。デザイナーは、ベトナム出身(家族はベトナム戦争時に亡命)&パリ在住のお嬢様。写真中央の女性なのだが、過去から抜け出してきたかのような、独特のスタイルを自身も楽しんでいる。そんな彼女らしい、クラシックなのにどこかヘンテコ、特にセクシャルな魅力を感じさせるコレクションが勢揃いした。
メンズライクなフランネル、ざっくり編んだケーブルニットにオンブレチェックのウール、クラシカルなフラワー&ハートプリントのシルク、それにベルベットといくつかのキーマテリアルを用いているが、いずれもハイウエストの太いベルトでウエストマーク。タイト&フィットのシルエットが王道だ。大胆に太ももを露出したマイクロミニ丈にも驚くが、たとえスカートが末広がりのミディ丈でも、トップスが体に密着しバスト&ウエストラインを強調するので、男の子ならドキッと感じてしまう。そんな男子の反応を、楽しむかのような小悪魔的クラシック。女の子のズル賢い一面の存在は、バストを大胆に見せつける、コルセットを組み込んだようなレザーのワンピースで明らかとなった。女の子って策略家。そんな策略も楽しんじゃえ!という20代の女性デザイナーならではのコンテンポラリーウエアだ。
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