※ 若槻千夏が「ダブルシー」のデザイナーを退任、ブログでは書いていない「その理由」(上)はコチラ
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「私が『ダブルシー』から一歩引くことで、ブランドのファンが離れてしまうかもしれない......。でも、後任となった横川恵の力量があれば、きっとファンはついてきてくれるし、新しい顧客も獲得できる。もちろん、私もできる限り横川をサポートしていく」。しかし、"ダブルシー=若槻"というブランドイメージを変えるのは容易ではない。ブランド設立から3年を経過し、次のステップを目指した時点での結論だが、「ダブルシー」の"キャラクター"として露出する発信方法にも違和感を覚えていたようだ。一方で、「ウィゴーの中澤社長は我慢強い人。3年間も資金を投入し、ブランドを育成したのだから」とも語っている。今回の退任理由を聞くと、多くのデザイナーが経験しているクリエイションとビジネスのバランスという課題が浮かび上がってくる。単なる喧嘩別れではなく、お互いの今後を考慮した結果だ。発展的解消というのは言い過ぎだろうか。
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新デザイナーに就任した横川恵は、バロックジャパンリミテッドの「ロデオ クラウンズ」で手腕を振るっていた人物。ディレクターとして「ロデオ クラウンズ」を軌道に乗せた後、「ダブルシー」に移っている。横川は「当初は戸惑ったが、今となっては落ち着いてきた。依然として若槻の存在は大きいが、自分にできるベストな形を探っていきたい」とする。若槻の今後については未定。「ダブルシー」をサポートしながら、自らブランドを立ち上げる可能性があることを示唆した。その際、「私に少しでも期待し、デザイナーとして未来に賭けてくれる人がいれば組んでみたい」。デザイナーとして、東京のファッションシーンに戻ってくることができるのか。今後の動きに注目したい。
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