ファッション

【東コレ】「ティート」の描く現実とファンタジーのはざまを彷徨う少女

 テリー・ギリアムが監督したファンタジー映画「ローズ・イン・タイドランド」から着想した今季。「ガーデン」をテーマに、現実とファンタジーの世界を彷徨う少女を描いた。ファーストルックは、オフホワイトのニットワンピース。ホワイト、ベージュ、ペールピンク、ラベンダー、クリームなどファンタジーを感じさせる柔らかなカラーを中心にコレクションを構成した。キーアイテムは、シャツやシャツドレス、ざっくりと編んだニット。


 中盤には、ヴェロアのワンピースやダブルブレストのテーラードコートなど少女の孤独を表すかのような黒のルックは差し込んだ。また、ボタニカル柄を想起させるプリントには、ドクロや魚を混ぜ、少女のイマジネーションの世界を表現したシャツやパンツを提案。終盤は、小花柄のプリント生地に、フロッキープリントでチェック柄を施したオーガンジーを重ねたアイテムのバリエーションでみせた。全体を通して、ウエストを高くとってガーリーなシルエットを打ち出したり、パフスリーブやスカラップヘムなどのディテールを用いて、女性らしいコレクションに仕上げた。


 なお、「ティート」は、「タロウ ホリウチ」や「ミキオ サカベ」で経験を積んだ岩田翔とセレクトショップのディレクターなどを務めてきた滝澤裕史の2人が手掛けるブランドで、ショーを行なうのは今季が2シーズン目。

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2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

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