「ビューティフルピープル」は、グランドハイアット東京のバー「マデュロ」で、サロンショーを開催した。生のジャズ演奏をバックミュージックに登場したのは、コンパクトなジャケットとクロップドパンツ、中にはボウタイブラウスを着たモデル。モデルはシガーを吸いながらゆったりとフロアを歩いてゆく。続いて、袖口や裾にたっぷりのフリルをあしらったハート柄のワンピースにファージャケットのコーディネイト。いずれもクラシックでトラッドなムードが漂い、古きよき時代のシガーバーにタイムスリップしたかのよう。その後も、秋冬シーズンらしく、トラッドかつフォーマルなジャケットやコートを鍵としたスタイルが続く。クラシックなスタイルながら、コンパクトなコンケープドショルダーで提案しているため、シャープかつマニッシュな印象で、今すぐ着たいと思わせるアイテムに仕上げている。今シーズンの出発点は「しっかりとジャケットを作ること。もちろんこれまでもきっちりとジャケットを作ってきたが、今シーズンはより大人っぽいものを提案し、ジャケットで上部したかった」とデザイナーの熊切秀典。ちなみに同ブランドは、売り上げの30%がジャケット、コートが30%と、アウターに支持が集まっている。
また、「洋服に対する熱い想いと、胸いっぱいの愛を感じ取ってほしい」と、?モチーフをコレクションに散りばめた。ハート型のパターンで作ったブラウスやワンピース、ハート柄を載せたドレス、ハートの形に見える変え襟ファーの付いたPコート、ハート型のバッグなど。スイートなアイテムとマニッシュなアウターの絶妙なスタイルが小気味よい。メンズは、ピンクのパイルメルトンのダッフルコートや、アルパカシャギーのバスローブコートにくるぶし丈のパンツを合わせたちょっぴりナードでキュートなスタイルを並べた。