ニコラ・フォルミケッティが「ミュグレー」のクリエイティブ・ディレクターを辞任し、イタリアのプレミアム・カジュアル・ウエア「ディーゼル」のアーティスティック・ディレクターに就任することが明らかになった。
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ニコラ・フォルミケッティは、弊紙の電話インタビューに応じ、「1年半前くらいから、レンツォ・ロッソ(ディーゼル創始者兼社長)と何か一緒にやりたいという話をしていた。『ミュグレー』ではできなかったことを『ディーゼル』ではできると思った。もっと多くの人に僕がやりたいことを伝えることができるし、『ミュグレー』と『ユニクロ』の中間にあるハイ・カジュアルのブランドを今までやったことがなかった。初めてのチャレンジになるから、とてもワクワクしている」と話す。
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フォルミケッティは、2014-15年秋冬シーズンから商品のみならず、広告、マーケティング、店舗など、すべてのディクレクションに携わり統率していく。「僕はイタリア人でもあるし、90年代からレンツォに影響を受けてきた。彼は、パンク精神で会社を設立した人。僕がロンドンに住んでいた時も、ショップにDJやミュージシャンを呼んで新しい試みをしたり、タブーを破る広告ビジュアルを作ったりして、とても感動したのを覚えている。レンツォに、『自分が若かった時に似ている』と言われて嬉しかった。『ディーゼル』は彼の子供のようなものだし、すべてを変えるつもりはない。壊すのではなく、もっとモダンに進化させたい。そしてさらに時代に合ったブランドにしていきたい」と語った。