兼松繊維は2013-14年秋冬から、英国ブランド「ノーマン・ハートネル」をスタートする。英国トラッドをベースにした、メンズのカジュアルウェアや雑貨を百貨店向けに展開する。「日本では無名だが、ファッションデザイナーとして英国では初めて"サー"の称号を得た、非常に伝統あるブランド。アーカイブスを生かし、早くブランドを確立したい」(福田伸吾・兼松繊維ブランド本部ジェネラルマネージャー)。
同ブランドの創業者ノーマン・ハートネルは、ロンドン初のクチュリエとしてパリコレに参加。1953年にはエリザベス女王の戴冠式のガウンをデザインした英国ファッション界の重鎮で、77年にはファッションデザイナーとして初めて"サー"の商号を授与された。
現在は兼松繊維の親会社で、香港の大手商社リー&フォンが全世界の商標権を獲得しており、昨年から米国などで一部ライセンスビジネスをスタートしていた。兼松繊維は昨年リー&フォンから日本でのマスターライセンス権を取得し、先ずはメンズでスタート。5月7〜9日には同社ショールームで展示会を行なう。「いずれはウェディングなどのライセンスも拡充していく」(福田ジェネラルマネージャー)。