ボディビルダーのようにマッチョな男性の、たくましい肉体と、それでいて体の欠点を指摘されるとすぐに落ち込んでしまう繊細さという二面性を描き続けている「アストリッド アンデルセン」。今シーズンは、そんな男性像と鉱石を重ね合わせた。デザイナーは、「鉱石の直線的なフォルムは、力強さの象徴。一方の淡い色合いは優しさに繋がっている。ナイーブな逞しい男性のようだ」と語る。
コレクションは、いつも通りのスポーティなスタイル。男性の筋肉を強調する、まるでコンプレッションウエアのようにピタピタのジャージーか、バスケットボールのユニフォームのようにリラックスしたシルエットのメッシュ素材。そこに時おりレースを重ね、男性のナイーブな一面を描く。
鉱石は、おもにカラーパレットにのせられた。ピュアホワイトからスタートしたコレクションは、しだいに淡いジェイド(ひすい)やエメラルドカラーに変化。ジャージーやメッシュ、ベルベッドなど、素材感の違いで微妙な"トーン・イン・トーン"を表現する。汗がしたたるマッチョが着こなすナイーブなスタイルは、今シーズンもロンドンのストリートシーンを牽引するキッズに愛されそうだ。
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