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【パリコレ】「セリーヌ」はサテンの光沢でモダンエレガンスの新境地へ

 今春発表された秋冬コレクションでは、フィービー・ファイロが出産間際だったため、小規模のプレゼンテーションに切り替えた「セリーヌ」。出産を無事に終えて初夏から復帰を果たしたフィービーの新展開が期待される今シーズン、会場はアヴェニュー・フォッシュに建つ瀟洒な邸宅。インスピレーション源となった作品のイメージブックには、20世紀ミッドセンチュリー・モダンを想起させるインテリアやインダストリアルのヴィジュアルが並ぶ。

 先シーズン、世界中のトレンドに影響を与えた平面的なボックスシルエットを、今季は更にスリークな印象に洗練させ、シルクの光沢感やフィッシュネット素材を組み合わせた絶妙なバランス感で「セリーヌ」スタイルを進化させた。フォルムを計算してはぎ合わせたウールのコートドレス、サテンの光沢が輝くトレンチコートなど、これまでの「セリーヌ」的なテーラーリングによるアイテムと共に、胸元や毛首のバングルに見られるツイスト感が今シーズンを象徴するテクニック。バッグは上部をロールアップさせたクラッチが中心。レザーサンダルのトリミングやパンプスのヒールにはファーが飾られている。サテンの光沢でよりドレッシーな印象に進化した「セリーヌ」は、今季もジャーナリスト、バイヤーの双方から絶賛されそうなコレクションだ。

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