ファッション

【パリコレ】「メゾンマルタンマルジェラ」はちょっと奇妙なドレスアップスタイル

 会場は元貴族の邸宅。それぞれの室内がすべて白いビニールに覆われ、中に入ると温室のように暑い。そんな真っ白な温室の中でショーのスタートを待っていると突然、聞き覚えのない言語(アラブ語?)のまくしたているような早口言葉をのせた音が鳴り響きショーはスタート。真っ白な温室と呪文のようなサウンド。そんな奇妙な環境で登場する服もやはりどこか奇妙だ。

 デザインテーマは「スカートの再解釈」。デイ&ナイト、男性的&女性的などコントラストを生かしたスタイルを並べた。ファーストルックは白いレザーのチューブトップイヴニングドレス。身体がぴったりと覆われ歩くモデルもややぎこちない。洋服に拘束されているかのようにぴったりと身体に巻きつき、膝上でスカートがずり上がる(膝上にダーツが入っているため意図的)。春夏コレクションといえど、素材はレザーや厚みのある素材を用いられている。その後は、平面的な洋服に身体を入れたようなスタイル。バックスタイルに驚かされる。深いスリットは入っていたり、背中が露わになるほど深くカッティングされていたり。時には紐のみだったり。終盤はマキシ丈のドレス。白と黒、グレーのバリエーションにパープルやフォレストグリーンのワントーンドレスは、冒頭とは打って変わり、透ける素材や軽やかな素材を採用。奇妙な印象のコレクションながら、一点一点のスタイルは美しく優雅だ。共通項はロンググーローブとワントーンコーディネイト。

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2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

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