「ヴィヴィアン・ウェストウッド マン」の2014年春夏は、エレガントな男の装いにインドから着想を得たエスニックのムードを加えた。ピークドラペルのジャケットには、タックをたっぷりとったサルエルパンツをハイウエストで合わせる。あくまでもテーラードをベースにして、アクが強すぎないスタイリングに終始。アラベスクをレースで表現したトップスやシルクのシャツなど、フェミニンな素材感やリラックスしたシルエットで柔らかな男性像を描いた。
得意とするモチーフ使いにもインドのイメージを存分に盛り込み、ヒンドゥー教の神やペイズリー、ジャングルの虎、ガンジス川といったインドにまつわる柄を、プリントやジャカードで大胆にのせている。伝統のバティック柄をアレンジしたジオメトリック模様は、よく見るとブランドロゴのオーブが盛り込まれたユニークなもの。スーツ地にジャカードでちりばめ、モダンな印象に仕上げた。ソラーロ(玉虫色)の光沢をのせたサックスのリネンスーツやレンガ色のシルクパンツ、橙と赤をちりばめたアラベスク模様のガウンコートなど、太陽の輝きを感じさせるカラーパレットも、エスニックなムードを一層ロマンティックに引き立てた。
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