1月21日〜25日まで、スイス・ジュネーブで開催中の国際時計見本市SIHH(ジュネーブ・サロン)から各ブランドの新作を速報する。
“エクスカリバーの革命児”と称される「ロジェ・デュブイ」は、ブースの会場をテーマパークさながらに演出。スイス最高級時計の証である「ジュネーブ・シール」に描かれた鷲と鍵を、総重量400キロのオブジェで表現。「ロード・オブ・ザリング」の世界そのままに、中世の衣装を纏うエントランスのスタッフと一緒に、記念写真を撮りたがる来場者が押し寄せた。
新作コレクションのハイライトは、“四重奏”を意味する「エクスカリバー クアトゥオール」。5年に及ぶリサーチ、2年間の開発期間を経て誕生した作品は、従来のダブル・トゥールビヨンを超える革新的なムーブメント。その名の通り、ムーブメントの4隅に8振動のリズムで左右に振れる4つのテンプを配し、バランスの良い精度を保つ。このテンプを動かす動力のため、強靭なバレルが搭載されている。
2005年に発表した“ダブル・トゥールビヨン”に見られる、複数のメカニズムをひとつに繋げていく「ロジェ・デュブイ」のテクニックが最大限に生かされた作品。バレルの残り回転数によって、針と三日月型の表示を組み合わせたパワーリザーブ表示を装備している。まさにマニファクチュールとしての技術力と、エッセンシャルな美学が詰まった傑作だ。