「Y-3」がヴァージン・グループの宇宙旅行ビジネス会社、ヴァージン・ギャラクティック(VIRGIN GALACTIC)と提携し、宇宙服を開発した。両者はヴァージン・ギャラクティックのパイロットや将来の宇宙飛行士、さらに世界初の商業用宇宙港、スペースポート・アメリカ(SPACEPORT AMERICA)のための宇宙服を手掛ける。
コラボを記念し、米ニューメキシコ州にあるスペースポート・アメリカでパイロット用のフライトスーツとフライトブーツの試作品を発表した。デザインを手掛けたのはローレンス・ミッドウッド(Lawrence Midwood)「Y-3」シニア・デザイン・ディレクターとアダム・ウェルズ(Adam Wells)=ヴァージン・ギャラクティック ヘッド オブ デザインだ。山本耀司と「アディダス」のコラボブランドである「Y-3」のデザインチームは「アディダス」の技術的なノウハウと「Y-3」のスタイルを融合し、最新素材や特殊技術を駆使した。3D設計を用いたフライトスーツはパイロットの自然な座位姿勢をサポートし、ブーツはグリップ力や快適性に優れた仕様になっている。その他オーダーメードのジャケットも公開されており、デザインや製造、販売は民間宇宙飛行の乗客に向けて行われる。
ミッドウッド=シニア・デザイン・ディレクターは「宇宙旅行は私たちの世代にとって最も心が躍る開発の一つだ。世界初となる民間の宇宙飛行のパイロットたちをサポートするのはエキサイティングでやりがいがある」とコメント。一方、ウェルズ=ヘッド オブ デザインは「宇宙航路用の機能の開発に取り組み、消費者のユニークな体験をサポートするというまたとない機会になった」と話した。