「ファブリックに強いブランドというポジションを、今季からさらに確立していきたい」と久保嘉男デザイナーが語るコレクションは、いつも以上にカラーや生地のバリエーションが充実した。1960年代のペイズリー柄をリバイバルし、7回に分けて刷り上げた起毛ポリエステルのトップスやスリーブの芯地に服用のワイヤーではなく、釣り糸を入れることで絶妙なフレア感を出したドレスなど、見えない所にも手間をかけたアイテムが並んだ。ゲージの異なるニットとナイロンパーカーを組み合わせたようなトップスやボンディングのように張りのあるポリエステル素材のタックパンツなど、今季のメンズコレクションを連想させるようなスポーティなアイテムも登場。ジップでペプラムが取り外せるグラフィカルな柄のワンピースやボタンでフリンジが着脱できるカットソーなど、得意の2〜3ウェイのアイテムも出揃った。