「ラッド ミュージシャン(LAD MUSICIAN)」の2014-15年秋冬コレクションは、昨年亡くなったロックミュージシャンのルー・リードと彼のバンド「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド」にインスピレーションを得た。彼らのファッションをオマージュし、全身ブラックでまとめたミニマルなロックスタイル。ハイネックのロング丈トップスをジャケットの裾から出し、タイトスキニーのレザーパンツを合わせたレイヤードスタイルが中心だ。
ナローラペルをさらに細くして立たせる着こなしや、口元までふわりと包み込むハイネックのトップス、ボリューミーなハンドウォーマーといったアイテムは、「太陽の光を嫌う彼らのスタイルをとことん突き詰めたもの」と黒田雄一デザイナー。
全身黒でまとめたコーディネートに、アクセントとして加えたドット柄のモチーフは「バンドと親交が深かったアンディ・ウォーホルから着想した」。ジャケットはドロップショルダーで軽い素材で仕立てた一方、チェスターコートなどのアウターは肩に力の入った重厚感あるテーラードで、コントラストを利かせた。