パルコは今秋、コム デ ギャルソンとヨウジヤマモトという日本を代表する2大デザイナーズ企業の新展開を渋谷パルコのパート1で実現する。7月11日にはコム デ ギャルソンの「ガンリュウ(GANRYU)」初のオンリーショップを1階にオープンする。今秋冬にデビューするウィメンズラインを唯一フルラインナップする店舗になる。また、同じく1階には9月5日、ヨウジヤマモトの新コンセプトショップ「グラウンド ワイ(GROUND Y)」を導入する。自社ブランドを複数扱う"ヨウジのセレクトショップ"といえる直営店だ。エドウインと共同開発した「ヨウジ ジーンズ(YOHJI JEANS)」も登場する。
渋谷パルコでは今秋冬、9区画170坪の改装を計画し、「ONE&ONLY な都心型エンターテイメントビル」の深耕を目指す。上述した「ガンリュウ」「グラウンド ワイ」に加え、インキュベートスペースで「3.1 フィリップ リム(3.1 PHILLIP LIM)」のコンセプトストアを9月13日から来年1月末までの期間限定で1階にオープンするほか、「カバン ド ズッカ(CABANE DE ZUCCA)」が8月23日にリニューアルオープン、「エイチティーマニアック メン(H.T.MANIAC MEN)」(「ロイスクレヨン」のメンズ版)が10月上旬に5階にオープンする予定だ。
「現在、渋谷パルコをご利用いただいている、モードカジュアルをベースとしたファッションへの楽しみ、時代の先端をいく、感度の高いお客さまのさらなる支持獲得と、日本のファッションを楽しむ海外のお客さまへの情報発信拠点性の向上を高めていく」とパルコ。
渋谷パルコは40周年を迎えた2013年度から14年度春までに、53 ショップ・1391坪を「モードファッション」と「カルチャー・エンターテインメント」をテーマに改装し、好調に推移。今期も3〜6月の売上高が前年同期比118.4%、入館客数も108.3%と好調に推移している。特にパート1に関しては、改装によるファッションとエンタテインメントの融合により売上を押し上げ、パート1合計で前年比133.3%と大幅伸びている。特に好調なのは、前期に新規オープンした「バオ バオ イッセイ ミヤケ(BAO BAO ISSEY MIYAKE)」「オム プリッセ イッセイ ミヤケ(HOMME PLISSE ISSEY MIYAKE)」「マッドストア アンダーカバー(MADSTORE UNDERCOVER)」「スナイデル(SNIDEL)」「オープニングセレモニー(OPENING CEREMONY)」など。「モードファッションを中心とした改装がパート1全体の売上を牽引し、海外客の集客・売上増にもつながっている」という。また、「カルチャー・エンタテインメント」の部分でも、6階のシブポップフロアがアニメコンテンツのヒットもあり同165.8%と大幅伸長。7階には「キキ&ララカフェ」を期間限定で導入したこともあり、フロア前年比が190.2%となっている。
なお、渋谷パルコの2013年度の売上高は、163億円だった。