1月2日の高島屋大阪店の初売りは約8300人が行列を作り、予定より10分早い9時20分にオープンした。全館で約3万8000個の福袋を用意し、前 年同日比で107%の売り上げ、105%の集客を見込む。先頭に並んだ親子連れは当日の朝5時に到着。「限定150個の『サボン(SABON)』の福袋を購入するつもり。手に入ったら他の店舗も回る予定」と、初売りに向けて意気込んでいた。
同店の目玉商品は、約500万円相当のオプションや高島屋商品券が付いた「2015年新春新築住宅」(2700万円)や、24金製の大坂城や豊臣秀吉型兜のミニチュアをセットにした「天下統一!豊臣秀吉 豪華7点セット福袋」(2015万円)などの高額商品。100万円以上の福袋企画は、昨年の30を越える35種類をそろえた。「昨年も新築住宅の福袋は受 注があった。福袋はバラエティ豊かにそろえてはいるが、あくまで実需があるものに絞っている。縁起物というだけでなく、価値あるものでなければお客さまに購 入してもらうことは難しい」と同社広報。また、14年11月、12月の免税品売り上げが前年比の3倍近い数値を残したことから、「金の七福神福袋」(25 万円)や、葛飾北斎の浮世絵をモチーフにした「箔小物5点セット福袋」(5000円)など、インバウンド需要に対応する福袋も増やした。
また、クリアランスセールも同日開催。14年3月にリニューアル増床したウィメンズの自主編集売場「スタイル&エディット」は初めて新年のセールを迎えた。同売り場では「カルヴェン(CARVEN)」「ケンゾー(KENZO)」「3.1 フィリップ リム(3.1 PHILLIP LIM)」「エリザベス アンド ジェームス(ELIZABETH AND JAMES)」「エムエスジーエム(MSGM)」などのコンテンポラリー・ブランドを25以上揃え、ファッション感度の高い20?40代女性を中心に賑わった。