「マーク BY マーク ジェイコブス(MARC BY MARC JACOBS)」のフィナーレには、ウィメンズラインのクリエイティブ・ディレクターに就任したケイティ・ヒリヤーとデザイン・ディレクター、ルエラ・バートリー2人の姿があった。これにより来場者ははっきりと新生「マークBY」が誕生したのだと認識した。ショーが終わって来場者が席を立ち始めた頃、マーク・ジェイコブスやロバート・ダフィ=マーク ジェイコブス インターナショナル社長が会場に現れ、友人のソフィア・コッポラらと話す姿があった。
新生「マークBY」は、ずばり"ハイパーミックス"だ。イギリスの寄宿学校に通う女子学生のような三つ編みのおさげに、スクールユニフォームをデフォルメしたようなブリティッシュ・チェックのケープや胸元の大ぶりなボウタイのスタイルは、ロンドンを拠点にしているヒリヤーとバートリーの"英国エッセンス"。加えて、彼女たちがバックステージで大好きだと話していた日本のアニメからインスパイアされたという、刀を持ったアニメキャラのようなイラストがジャケットの後ろに描かれている。
「Revolution(革命)」と書かれた大きなロゴが、新しいブランドの幕開けとリンクしているようだ。足元はイラストやロゴが描かれた、ストリートとスポーツを融合したようなカラフルなウィンターブーツがインパクトを放つ。
あらゆるカルチャーを軽やかにミックスした2人のスマッシュヒットに、来場者は拍手喝さいを送った。
同ブランドにおいて、このような新ポストが作られたのは初めてのことだ。ヒリヤーはフリーランスとして同ブランドで10年間働き、バッグのデザインを手掛けたり、ウォッチやアイウエア、ジュエリー部門を統括してきた。バートリーは1999〜2009年まで自らのブランド「ルエラ」のデザイナーとして活動。ヒリヤーは「ルエラ」のアクセサリーを手掛けたこともあり、バートリーをデザイン・ディレクターに推薦した。イギリス人のヒリヤーとバートリーは現在、ロンドンを拠点にデザイン活動をしている。
「今はどこでも仕事ができる時代。スカイプでフィテッィングも可能だ」とマーク ジェイコブス インターナショナルのロバート・ダフィ=社長。「マーク・ジェイコブス」は、これまで通り監修的な立場で同ブランドに携わっていく。メンズのデザインチームは今まで通り。
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【マーク BY マーク ジェイコブス?2014-15年秋冬コレクション 全ルック】
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