東京ミッドタウンの庭園に位置するデザイン発信の展示スペース「21_21 DESIGN SIGHT」は、展覧会「カラーハンティング展(色からはじめるデザイン)」を10月6日まで開催している。同展は、2011年まで「イッセイ ミヤケ」のクリエーティブ・ディレクターだった藤原大が、展覧会のディレクターを務めている。
藤原は、自然や都市に存在する現実の色を、自ら水彩絵具を調合し、その場で紙に写し取っていく手法をクリエイションに生かしていた。採取した色は、プロセスに関わる人々や使い手の発想により可能性を広げていたという。今回の展示では、野生のライオンや佐渡の朱鷺(トキ)などをカラーハンティングし、世界に存在する色の多様性を紹介。
また、野菜から色を抽出する企業とのプロジェクトも併せて発表している。藤原は現在、京都造形芸術大学、多摩美術大学客員教授として教鞭をとるほか、08年に設立したDAIFUJIWARAを通じ、国内外でクリエイション活動を行なっている。