パルグループで最大の売上高を誇る「スリーコインズ」は、名前の通り300円(税別)均一の雑貨店だ。店舗数と売上高は2011年2月期で63店舗88億円、12年2月期は80店舗104億円、13年2月期は91店126億円と毎年2ケタ成長が続いており、アパレル業界発の雑貨業態としても最大規模になる。集客力のある店舗としてデベロッパーからの出店要請も多く、今秋はルミネ有楽町などに出店した。同社では売上高200億円を視野に引き続き積極的に出店する。パルグループらしく服飾雑貨の人気が高く、特に消耗品でもあるタイツなどのレッグウエアは売上高の2〜3割を占め、リピーターが多い。11月15日には大阪・心斎橋筋に旗艦店をオープン。標準店の2倍以上ある100坪の売り場は内装をグレードアップするとともに、新しい取り組みとしてキッチンやリビングルームを再現した提案スペースを設け、「スリーコインズ」を上手に活用した生活をアピールする。低価格雑貨で競合も増えているが、澤井克之ブランド長は「お客さまのニーズを的確に捉え、300円でどれだけの付加価値を提供できるかが勝負。引き続きリピーターを飽きさせない鮮度ある商品開発を推進する」と話す。