ファッション

注目の日本上陸ライフスタイル・ブランド「レイチェル アシュウェル シャビーシック クチュール」創設者の素顔に迫る

 カリフォルニア発ライフスタイル・ブランドの「レイチェル?アシュウェル?シャビーシック?クチュール(RACHEL ASHWELL SHABBY CHIC COUTURE?以下、シャビーシック)」の旗艦店が82日、千駄ヶ谷にオープンする。サザビーリーグが輸入販売を行なう同ブランドは1989年、レイチェル・アシュウェルがサンタモニカで創設。千駄ヶ谷店は、サンタモニカ、ニューヨーク、ロンドン、テキサスに続き第6店舗目だ。「シャビーシック」のオープン当日は、レイチェルも店頭に立つ。また、来店者に先着でノベルティのプレゼントがある。旗艦店オープンのため初来日したレイチェルに話を聞いた。

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「シャビーシック」の美学を妥協なく表現した千駄ヶ谷店

 「千駄ヶ谷店を見た途端、感動して涙が出たわ。私にとって大切なディテールをきちんと理解して反映してくれているから。『シャビーシック』の美学を妥協することなく表現することに専念してくれたチームにはとても感謝している」とレイチェルは語る。彼女が「シャビーシック」を創設して25年。いろいろなパートナーと仕事をしてきたが、これほど、彼女の美学に忠実にブランドの世界観が表現されたのは初めてのようだ。「新しく作られた店舗でブランドの世界観を表現するのは至難の業。でも、(千駄ヶ谷店は)チームの努力に加え、店舗に入る光や影を落とす木々がとてもいい空間を創り出している」とレイチェル。彼女は出店前の店内コーディネートの最終調整の真っ最中で、広い店舗内には入荷した家具や雑貨が方々に置かれていた。「物を動かしているうちに、何かが見えてくる。『シャビーシック』はディテールのこだわりそのもの。モダン、ボヘミアン、ロココ、ロマンティックなどいろいろな要素があり、それらが自然にミックスされて、そこにストーリーが生まれるの」。

 「シャビーシック」の美学は、「美しさ、機能、快適さ」。ブランド創設後世の中は大きく変化したが、同ブランドは創設当時とさほど変わりない。レイチェルは「ブランドを始めて25年が経つけど、私は相変わらず『リリプット・ホワイト・ラッフル』のベッドリネンが大好き。シンプルなホワイトのリネンだけど最高よ」と話す。彼女の好きな空間については「『シャビーシック』のチェアやソファがある心地よい部屋の片隅が私のお気に入りの場所よ」という答えが返ってきた。千駄ヶ谷店では、レイチェルの話すリネンや家具のほか、日本限定のテーブルウエアやグラス、ウエアなどが揃う。「日本の消費者からの希望があれば、限定アイテムを増やす可能性もあるわ」。

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レイチェルの飾らない素顔

 「シャビーシック」はレイチェル自身のライフスタイルの反映だ。そんなレイチェルのライフスタイルとはどのようなものだろう。「家具の買い付けに行くなどアクティブな毎日を送っているでしょ。だから、私にはユニフォームがあるの。それは、ブラウスとデニム、そして、古びたブーツ。それらは、私にとって機能的で快適、そして美しいもの。たまにドレスアップすることもあるけど、どこかにユニフォームの要素は残すわ」とレイチェル。蚤の市でのヴィンテージの家具の仕入れはお手の物だが、ブティックでの洋服選びは得意ではないらしい。「音楽は、クラシック、オペラ、カントリー、レゲエなど、何でも聞くわ。店舗で流す音楽は私がピックアップしたもの。同じ音楽を家でも聞くわ。何度もね。特に、古いカントリーはポエティックですてきよ」。ヴィンテージ家具の買い付けや本の執筆など多忙なレイチェルだが、オフの日は「何もせず、庭でバラの花の香りを楽しむ」と言う。「クリエイティブな面では、常にアイデアが湧いてくるからオン・オフは関係ないけれど」。来年3月に、今までの「シャビーシック」関連書籍の集大成とも言える「ビューティフル?ワールド?オブ?シャビーシック」をリゾーリ社から出版し、日本でも販売予定だ。

 レイチェルがブランドを始めた当初小さかった子どもも成人し、今では別々に住んでいる。27歳の長女はカリフォルニアで「リリー?アシュウェル(LILY ASHWELL)」というウエアのブランドを手掛けており、25歳の長男はロンドン在住だ。「一番のリフレッシュ方法は子どもと一緒に時間を過ごすこと」とレイチェル。長女のリリーとはコラボすることもあるようだ。「私はコーヒーもお酒も全く飲まないけど、年に2回デトックスに行っているわ。断食やマッサージ、瞑想をして真の自分を取り戻すの」。彼女のナチュラルな美しさの秘訣は子どもと過ごす時間とデトックスのようだ。

 「日本人の価値に対するこだわりは相当なもの。そんな日本に出店できて光栄だわ。ライフスタイル・ブランドとして選ばれたことをとても誇りに思う」。

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