アップルは米国時間で6月30日、新音楽配信サービス「アップル ミュージック(Apple Music)」をローンチした。月額980円、ファミリーアカウントで1480円(6人まで)で、iPhoneやiPadなどのアップルのディバイスの他、Androidスマートフォンでも提供する。アプリ内では、「フォーユー(For you)」「ラジオ(Radio)」「コネクト(Connect)」などのコンテンツが魅力だ。
「フォーユー」は、ユーザーが聞きたい音楽を提案する機能だ。ユーザーが設定した好みのアーティストや、これまでダウンロードした曲の履歴でオススメを表示する他、各音楽ジャンルの専門家である世界中のエディターやDJたちが作成したプレイリストを楽しむことができる。例えば、「ローリング ストーンズ」と検索すると、キーワードに合わせて編集されたコンテンツを表示。同バンドの曲やアルバムを聴くことができるだけでなく、「ローリング ストーンズ」に影響を受けた曲、カバー曲などさまざまな切り口で、関連した音楽を提案する。さらに、勉強やリラックスなど、さまざまなシーンを想定したセットリストを配信する他、英「エヌエムイー(NME)」などの音楽雑誌がセレクトしたミュージックリストも自由に聞くことができる。
「ラジオ」では、24時間配信するアップルのラジオ番組「ビーツ1(Beats 1)」を放送。ロサンゼルス、ニューヨーク、ロンドンのスタジオから世界100カ国以上に生配信している。ラジオパーソナリティーは、元BBCラジオでDJ担当していたゼイン・ロウら3人。米国時間7月1日には、「ビーツ1」の初回ゲストとして、エミネムが登場。ロウによる独占インタビューを放送した。
「コネクト」は、アーティストがユーザーに向けて自由に動画や音楽を配信する機能。好きなアーティストを登録することによって、新譜やレコーディングの様子などをタイムラインに表示する。