アメリカを代表する建築家フランク・ゲーリーの企画展「建築家 フランク・ゲーリー展"I have an Idea"」が10月16日から16年2月7日まで、21_21デザインサイト(21_21 DESIGN SIGHT)で開催される。ゲーリーのアイデアと人となりに焦点を当てた内容で、プロジェクション・マッピングでゲーリー建築の外内観を体験できる「建築」、オフィスの部分再現や自邸の映像を通して人物像にせまる「人」、複雑な建設を可能にするゲーリー・テクノロジーズ社のBIM用ソフト"デジタル・プロジェクト"などを紹介する「技術」の3つのカテゴリーで構成する。展覧会ディレクターは、2016年完成のエストニア国立博物館の設計や新国立競技場基本構想国際デザイン競技で古墳スタジアム案が話題を集めた建築家の田根剛が務めた。10月18日にはフランク・ゲーリー自身を招いてのトークイベント「フランク・ゲーリー:アイデアとその仕事」も開催する。
プロジェクション・マッピングでは、ビルバオ・グッゲンハイム美術館をはじめ、14年パリに竣工したルイ・ヴィトン財団のフォンダシオン ルイ・ヴィトンやウォルト・ディズニー・コンサートホールなどの代表作が空間再現される。「人」がテーマの「ゲーリーの部屋」では、アイデアの原石段階の布やアクリルキューブ、紙などで作られた模型を展示する他、ゲーリー作品のダンボール椅子"ウィグル・サイド・チェア"や"ウィグル・スツール"に座ることもできる。「技術」を紹介するギャラリー「アイデアを実現する」では、スペインのホテル、マルケス・デ・リスカルに使用された日本企業の発色チタンやステンレスの模型などを展示し、建設現場写真のプロジェクションを合わせて制作過程を追う内容を用意する。
■建築家 フランク・ゲーリー展"I Have an Idea"
会期:2015年10月16日(金)?16年2月7日(日)
場所:21_21 DESIGN SIGHT(東京都港区赤坂9-7-6)
時間:10:00?19:00(入場18:30まで)
休館日:火曜日(11月3日は開館)、12月27日?1月3日
入館料:一般1100円、大学生800円、高校生500円、中学生以下無料