イオンモールは21日、「イオンモール沖縄ライカム」を25日の全面開業に先駆けて関係者に公開した。沖縄本島中部の米軍ゴルフ場跡地を再開発し、総賃貸面積7万8000平方メートルに沖縄県初出店70店を含む約220店を誘致。県内最大の商業施設であるとともに、"リゾート型ショッピングモール"として日本はもちろん、中国、台湾、東南アジア諸国などアジアからの観光客を誘致する。
施設は地上5階のサーキット型モールと、飲食店を中心にしたオープン型モールで構成する。琉球瓦を使ったオレンジ色の屋根や正面入口に飾られた大きなシーサー、椰子の木など、沖縄らしい外装・内装を取り入れてリゾート気分を盛り上げている。目玉は中央の吹き抜け広場に置かれた約100トンの巨大水槽で、沖縄美ら海水族館の監修によって1000尾以上のカラフルな熱帯魚が泳ぐ。吹き抜けや通路を通常のモールに比べて大幅に広く設計することで開放感のある空間を作った。上層部のテラスからは海を臨むことができる。
初年度の来館者目標は1200万人以上。大田原隆弘ゼネラルマネージャーは「那覇空港の利用者数が国内外合わせて約1200万人なので、それ以上を集客したい。沖縄本島の地元のみなさんに喜んでいただくのが第一だが、国内外の観光客のお客さまも300万人ほど見込んでいる」と話す。インバウンド客のために団体客に向けたバスターミナルを設けるとともに、免税対応や中国語や英語がスタッフも多く配置する。