リード エグジビション ジャパンは、日本最大の文具アワード「第22回 日本文具大賞」を発表した。2012年7月7日以降に発表した新製品・リニューアル製品を対象にノミネートされた10製品の中から、機能部門では、マルマンの「ルーズリーフパッド & ホルダー セプトクルール」、デザイン部門では企業として2年連続となったマークスの「リファインド プロダクツ/ウロコノート」がグランプリを受賞した。
「ルーズリーフパッド & ホルダー セプトクルール」は、同社の定番製品「書きやすいルーズリーフ」をパット状に綴じ、専用ホルダーと組み合わせた製品。穴の空いているルーズリーフの書き込みを保管することでき、汎用性の高さが評価された。「リファインド プロダクツ/ウロコノート」は、ノートの上端にインデックスとして使用できるミシン目を入れた製品。バッグや引き出しの中に入れてもちぎれず、表紙からはみ出さないデザインが特徴だ。
審査は、委員長の川崎和男・大阪大学名誉教授をはじめ、和田達也・多摩美術大学 生産デザイン学科 プロダクト専攻教授、清水茂樹・「趣味の文具箱」編集長、中山基・「モノ・マガジン」編集長、広瀬直人・「ダイム」編集長が務めた。
川崎和男・委員長は、今年の文具傾向について「昨年はデジタルに関連した商品が多かったが、今年はコストパーフォーマンスやシンプルさを追求した商品が印象的だった」とコメントした。また、2年連続受賞したマークスについて「みんなが欲しいと思っているものをデザインで解決してくれる。だから、連続受賞に関係なく『良い物は良い』と決断した。毎年価格帯を変えずに少しずつ商品を良くしている点も素晴らしい」と製品だけでなく企業性も加味した。一方、国内外の文具事情について「海外の有名メーカーは『日本人は文具について知らない』といって、紙質一つとっても欧米商品よりクオリティが低いものを販売しているケースがある」と指摘し、「今後、日本もクールジャパンなどで海外輸出を強化していく必要がある。『日本文具大賞』も『国際文具大賞』のような名称に変更して、世界中から目指される賞にしたい。日本にはそれだけの技術力がある」と説いた。
■第22回 日本文具大賞
デザイン部門
グランプリ:リファインド プロダクツ/ウロコノート(マークス)
フジヨシブラザーズ ファンフラッグ(シームーン)
2フェイス メモ&ペン(新日本カレンダー)
クレイド マグネットクリップボード(マルアイ)
スマートフィット キャリングポーチ(リヒトラブ)
機能部門
グランプリ:ルーズリーフパッド & ホルダー セプトクルール (マルマン)
ポキステーション(オルファ)
ツールスタンド (カール事務器)
ピコットフセン (カンミ堂)
キッズパーフェクトペンシル ジャンボ (DKSHジャパン)