ファッション

「ディオール」2016-17年秋冬オートクチュール・コレクション

REPORT

次のクリエイティブ・ディレクター就任前のコレクションは原点回帰

つい先日、「ディオール(DIOR)」がラフ・シモンズの後任に「ヴァレンティノ(VALENTINO)」のマリア・グラツィア・キウリ=クリエイティブ・ディレクターを指名するというニュースが話題になったばかりだが、2016-2017年秋冬オートクチュール・コレクションのショーは、終始落ち着いた雰囲気の中で行われた。今回のコレクションで、ルーシー・メイアとセルジュ・リュフィウーが率いるデザインチームが「ディオール」のために手掛けたのは、原点への回帰だ。

目を引いたのは「ディオール」の代名詞とも言える「バー」ジャケットや「バー」スーツのスカートの再解釈。ジャケットは後ろ身頃の丈が短く、サイドにきれいなドレープを描くぺプラムが施されている。それらのジャケットに合わせるたっぷりとした厚みのあるオーガンジーのスカートがボリュームのある優雅な曲線を描いている。カラーは、原点回帰にふさわしくブラックとホワイトのコンビネーション。そこに少し加えたゴールドを採用し、スカートのヘムや刺しゅうに色を添えている。このゴールドは、セザールやクロード・ラランヌの作品からインスピレーションを得ているという。

フィナーレの後、穏やかな表情で来場者と挨拶を交わすルーシー・メイアとセルジュ・リュフィウーの姿が印象的だ。ロイターは、新クリエイティブ・ディレクター就任の発表は、クチュールのショーの後になるようだと報じている。

[rel][item title="「ディオール」が「ヴァレンティノ」のマリア・グラツィア・キウリをデザイナーに指名か" href="https://www.wwdjapan.com/fashion/2016/06/24/00020839.html" img="" size="small" font="large"][/rel]

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