ファッション

2016年インターナショナル・ウールマーク・プライズのアジア大会が香港で開催

 若手ファッションデザイナーの登竜門「インターナショナル・ウールマーク・プライズ(以下、IWP)」のアジア大会が12日、香港で開催された。ウィメンズ部門でインドネシア・ジャカルタ発の「トトン(TOTON)」、メンズ部門で韓国発の「ミューン(MUNN)」がそれぞれの部門でトップの座を獲得した。

 ジャッジを務めたのはファッションデザイナーのクリストファー・ レイバーンやジュン・ジー、中国版「GQ」ファッションディレクターのツイ・ダンら5人。アジア大会で優勝した2ブランドは賞金5万豪ドル(約395万円)を得た他、今秋ファイナリストとしてパリ(ウィメンズ部門)とロンドン(メンズ部門)のIWP本戦でコレクションを発表する。

 ウィメンズ部門で優勝した「トトン」は、2015-16年秋冬シーズンの「メルセデス・ベンツ ファッション・ウィーク 東京」に参加し、ファッションショーを披露している。デザイナーのトトン・ジャヌアルは、「インドネシアのブランドがIWPに参加するのは今回が初めてのこと。まさかアジアの代表に選ばれるとは夢にも思わなかった。実は、大会に参加が決まる前はウールの知識が少なかったので、必死に勉強した。この機会をきっかけにさらにグローバルにアプローチしていきたい」とコメントした。

 メンズ部門でロンドン行きの切符を勝ち取ったヒューミン・ハン「ミューン」デザイナーは、「アジア大会に参加して優勝できたことはうれしいが、心から尊敬するジュン・ジーに自分の作品を見てもらえたことが大変光栄だった。カール・ラガーフェルドを輩出したこのIWPでのチャンスは大きいものだと思っている。将来は日本にも店舗を開けるようなビッグブランドになりたい」と語った。

 日本からは、「ヤストシ エズミ(YASUTOSHI EZUMI)」「モトヒロ タンジ(MOTOHIRO TANJI)」「ディスカバード(DISCOVERED)」の3組のデザイナーがこの日のために制作したウールのコレクションピースを審査員にプレゼンした。その他、中国から4ブランド、香港から3ブランド、韓国から3ブランド、今年初参加のインドネシアから3ブランドがノミネートされていた。

※本文中のレート 1豪ドル=79円

大杉真心

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