ファッション

会場全体が熱狂の渦 山本寛斎の「日本元気プロジェクト」が開催

 ファッションデザイナーの山本寛斎は7月21日、国立代々木競技場で「日本元気プロジェクト2016 スーパーエネルギー!!〜天下無敵のカラフル Boys&Girls!!〜 Produced by KANSAI YAMAMOTO」を開催した。「日本を元気にしよう」をキーワードに震災以降の日本や未来に向け、ファッションショーを通して"元気"を送るイベントだ。観客参加型のイベントで、会場となった国立代々木競技場 第二体育館は観客約3000人の熱気で包まれた。

 ショーは、今年1月に亡くなったデヴィッド・ボウイへの追悼式からスタートした。スクリーンには「WWDジャパン」1月18日号でも表紙を飾ったボウイと山本デザイナーの2ショットが映し出され、追悼文が読み上げられた。その後、山本デザイナーが華道家の勅使河原茜と手をつなぎ登場。2人が出会うきっかけとなったという福田康夫・元首相夫妻が客席から見守る中で開幕宣言を行った。AyaBambiの和太鼓の音に合わせたダンスパフォーマンスが始まると会場は一気にヒートアップ。

 「ドレスキャンプ(DRESSCAMP)」「クリスチャン ダダ(CHRISTIAN DADA)」がサンバの演奏に合わせてランウエイショーを披露した。「プラスチックトーキョー(PLASTICTOKYO)」は、セネガル人のモデルを起用し、楽器を演奏しながらパフォーマンス。「ミンナ元気デスカ!」の掛け声に観客席と一体となったファッションショーとなった。

 ショー中盤には、日本巡回中のアフリカ・コンゴのファッショニスタ集団「サプール」が独特のステップでランウエイに登場。メンバーの"イヴ・サンローラン"は前日、伊勢丹メンズ館を訪問した際に都会的なダークトーンのスーツを着用していたが、この日はド派手なピンクのスーツに身を包んだ。

 ハイライトは、EXILE USAがサムライをテーマにダンスパフォーマンスを披露。BGMに合わせた三三七拍子で会場全体を盛り上げ、ボルテージは最高潮に達した。

 ラストは、華道家の勅使河原茜による生け花のライブパフォーマンスが行われた。完成した"元気の木"の横で山本デザイナーが「日本の文化を高らかに世界に届けたい」とコメントし、この日一番の拍手で幕を閉じた。

 同イベントには、EXILE USAやサプールを始め、モデルの秋元梢、ドラゴン アッシュのダンサーATSUSHI、モデルのアン・ミカ、大西洋・三越伊勢丹ホールディングス社長、くまモンら総勢約500人が出演。山本デザイナーは、国内外でこれまでもファッションや音楽などを通して日本を元気にするプロジェクト「KANSAI SUPERSHOW」を行ってきており、今回で19回目となる。

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小池裕貴

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