ユナイテッドアローズ(以下、UA)はUA「UA グリーンレーベル リラクシング(UA GREENLABEL RELAXING)」(以下、GLR)で、売り上げの50%を熊本地震支援に寄付するチャリティーTシャツを7月25日から、全国68店舗で販売している。鹿児島県南九州市で8月20日に開催されるクリエイティブ系フェスイベント「グッドネイバーズ・ジャンボリー(GOOD NEIGHBORS JAMBOREE)」のオリジナルTシャツで、ユニセックスのS、M、Lが4212円、キッズ(115センチメートル)が3132円。
UAは11年4月、東日本大震災の復興支援を目的に、被災地復興支援プロジェクト「ムービング・オン・トゥゲザー!(MOVING ON TOGETHER!)」を設立。今年5月から熊本地震による被災地支援を対象に加えている。Tシャツの売り上げの半分を、中央共同募金会(赤い羽根「災害ボランティア・NPO活動サポート募金・九州」)へ寄付し、熊本の被災地復興支援に役立てるという。
なお、グッドネイバーズ・ジャンボリーとは鹿児島県南九州市の森の中の廃校「かわなべ森の学校」で開催される、クリエイティブな活動を楽しむ参加型のフェスティバル。今年で7回目を迎える。音楽、クラフト、アート、食、文学、映画など多彩なプログラムが用意され、大人も子どもも、さまざまな形で参加できるという。
「『GLR』はブランドコンセプト『Be happy ココロにいいオシャレな毎日』の下、日々の暮らしのあり方を提案している。ファッションに限らず、暮らしている土地を知り、魅力を再発見することもコンセプトにつながると考えている。『グッドネイバーズ・ジャンボリー』が抱く、鹿児島という土地に暮らす人・訪れる人それぞれが"土地の魅力"と"クリエイティブな楽しさ"を発見することで、文化振興や地域活性につなげたいという想いに共感し、2012年よりオリジナルTシャツ制作などでイベントに参加してきた」。
さらに、「GLR」全店では8月3〜31日、スーツ下取りキャンペーンを実施する。ブランド、メンズ、ウィメンズを問わず、不要になったビジネススーツ(上下セット)を店舗に持参すると、"対象アイテムの10%オフ券"か、"東日本大震災と熊本地震の被災地復興支援のための300円寄付"かを選ぶことができるというもの。特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)を通してリサイクル衣料を扱うワットマンに持ち込まれ、買い取り金が被災地復興支援に役立てられるという仕組みだ。
UAは「震災発生から5年が経った東日本大震災では、継続的な支援が必要な状況にある。PWJは現在、高齢者ケアやコミュニティ再生の支援プログラムを進めている」といい、震災を風化させないことの重要性を訴える。また、「記憶に新しい、熊本地震発生から3カ月以上が経ったが、避難生活を送られている方がいまだに多い。PWJではプライバシーが守られ、ペットとの避難が可能なユニットハウスを運営しながら、被災者の心と体のケアする支援活動を行っている」と説明する。
熊本ではイオンモールも7月20日に営業を再開したばかり。できることから少しずつ、継続的に、復興支援を続けていく必要がある。
松下久美