ケリングの1?6月期決算は、売上高が前年同期比103%の56億9200万ユーロ(約6488億8800万円)、営業利益が同104%の8億1100万ユーロ(約924億5400万円)、純利益が同109%の4億6400万ユーロ(約528億9600万円)で増収増益だった。アレッサンドロ・ミケーレ=クリエイティブ・ディレクターによる「グッチ(GUCCI)」や、「プーマ(PUMA)」とリアーナのコラボライン、エディ・スリマンによる「サンローラン(SAINT LAURENT)」のラスト・コレクションが業績を押し上げた。
ケリングのフランソワ・アンリ・ピノー会長兼CEOは、「4〜6月期にラグジュアリー・ブランド全体が、1〜3月期を大きくしのぐ伸びを見せた」と述べた。ラグジュアリー部門では、前出の「グッチ」「サンローラン」の他、「アレキサンダー・マックイーン」「ステラ マッカートニー」やジュエリーブランドの好調が、「ボッテガ・ヴェネタ」の一時的な低迷を補って、余りある結果を出した。
ブランド別に見ると、「グッチ」の売上高は同103%の19億4700万ユーロ(約2219億5800万円)。「ボッテガ・ヴェネタ」は同90%の5億7100万ユーロ(約650億9400万円)と不調だった。4?6月期は、西ヨーロッパの旅行客減により直営店売上高は減少したが、各地域の地元顧客による売り上げは回復傾向にあるという。要因として、「中国人顧客が国内で購入するようになった」とケリング。「サンローラン」の売上高は同123%の5億4700万ユーロ(約623億5800万円)だった。特に直営店における売り上げは同131%と好調で、全体の68%を占めた。「アレキサンダー・マックイーン」「ステラ マッカートニー」を含むその他のラグジュアリー・ブランドは、同99%の8億1100万ユーロ(約924億5400万円)。
スポーツ&ライフスタイル部門では、「プーマ」はリアーナのウィメンズ・クリエイティブ・ディレクターへの起用が奏功して伸長。売上高は同105 %の16億8600万ユーロ(約1922億400万円)。特にフットウエアは4〜6月期に、8期連続の売り上げ増を記録した。
VICKI.M YOUNG