米出版社のクロニクル ブックス(CHRONICLE BOOKS)はココ・シャネル(Coco Chanel)の誕生日でもある8月19日、彼女の波乱万丈な人生を描いた絵本「ココ・シャネル アン イラストレイテッド バイオグラフィー(Coco Chanel An Illustrated Biography)」を発売した。ゼナ・アルカヤット(Zena Alkayat)が執筆し、ニーナ・コスフォード(Nina Cosford)が絵を手掛けた。アルカヤットは執筆にあたり膨大な量のリサーチを行ったという。
11歳の時に母親が死去したシャネルはその後父親に見捨てられ、母親家族にも冷たくされた。アルカヤットは孤児院暮らしも経験したシャネルについて、「孤児院での生活は彼女の人生や愛、考え方に影響を与えた。それがデザイナーとしてのアイデンティティにも繋がっている」と語る。本の中では、彼女の複雑な恋愛事情も描写し、ナチス士官を始めとする複数の男性との浮気、薬物使用、同性愛など、暗い過去についても生々しく描いている。
デザイナーとしてのキャリアも可愛らしいイラストを通じて伝えている。彼女のアイコニックなツイードジャケットやワイドパンツ、カメリアのコサージュ、麦わら帽子、リトル ブラック ドレス、コスチュームジュエリーのイラストが登場する。また、当時活躍していたクリスチャン・ディオール(Christian Dior)やピエール・バルマン(Pierre Balmain)にデザインを模倣されたと絶望していたことにも言及している。