9月15日号は、恒例のWWDビューティサミットを特集しています。トップの考えるビューティビジネスの今後から将来が見えてきます。キーワードの一つが「ミレニアル世代」。ミレニアル世代とは1982年から2000年生まれを指し、いわゆるデジタル世代とも呼ばれている人たちです。アメリカでは人口の4分の1を占めるとされる彼らをコスメブランドがどう引き付けるか?について論じられています。
また、今号の特集におけるもうひとつのキーワードは「新・ニッチ市場」。スキンケア効果のあるメイクアップやミレニアル世代だけでなく、親世代にも共感が持てる手軽に使えるメイクアップ、15分レーザー治療といった空白市場が新しく台頭しています。それを見つける各ブランドの過程や背景についても言及しています。
それ以外にも、化粧品業界のリーダー的存在であるエスティ ローダー グループの会長が語る化粧品業界のスピードの速さの対応の仕方も参考になります。さらに、世界的に課題となっているのが美容部員の教育です。それについても、皮膚科医発想の「ダーマロジカ」からエッジィなメイクアップブランドの「M・A・C」まで、さまざまなアプローチでの教育、トレーニングプログラムは日本でも取り入れられそうです。
ニュース面では、花王が化粧品の研究と生産拠点である神奈川・小田原事業場内に新たに開設した研究施設について取り上げます。感情などの脳活動や感性を可視化して解析できる装置を初導入した理由や今後の花王の戦略について紹介します。また、宝島社が初めて発刊する季刊美容誌「&ROSY」や「クリスチャン ルブタン」から初めて発売する香水なども必見です。
連載「海外Beauty通信」は、ニューヨークの最新ビューティ事情をお届けします。注目を集める旬の健康飲料水、樹液ウオーターについて掘り下げます。ビューティパトロールでは、クリエイターを魅了する新世代俳優・清水尋也が登場します。中学生で役者を始め、14歳で映画「渇き。」に出演以降、ドラマや映画と幅広く活躍する17歳の若手俳優に要注目です。