「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」2017年春夏コレクションのヘアメイクは、クラブキッズなどをテーマに、服の色に合わせて手作りしたパステルやマルチカラーのドレッドヘアを主役にしたルックを披露した。ヘアのグイド・パラウは、インスピレーション源について「マーク(・ジェイコブス=デザイナー)から、ブランドの2016年春夏のキャンペーンモデルを務めた、映画監督のラナ・ウォシャウスキーのヘアスタイルに強く刺激を受けたと話があった。そこからレイブカルチャー、アシッドハウス(エレクトロニックミュージック)、クラブカルチャー、旅人、ボーイ・ジョージ、マリリン・マンソン、アニメ、日本の原宿ガール、1980年代のロンドンなどさまざまなイメージが湧き、ボリュームのあるヘアを作ることに決めた」とコメント。イメージを形にするヘアピースをインターネットで探したところ、ウールのドレッドヘアエクステンションを手作りしているフロリダ在住のジェナという女性を見つけたという。「すぐに彼女にコンタクトを取り、今回のコレクションの服の色に合わせ、約1万2500本のエクステンションの制作を依頼した。今日は朝の4時からヘアの仕込みをスタート。モデル一人につき55本のエクステンションを地毛に巻きつけて、頭の上でボリュームが出るように結んで作り上げた」と話した。
一方、メイクを担当した「ナーズ(NARS)」のフランソワ・ナーズ=クリエイティブ・ディレクターは、「今回はヘアがクリエイティブな分、メイクは全体のバランスを重視して作り上げた。マークはクラブキッズや楽しげな女の子をイメージしていたから、目元はモデルのドレッドヘアと衣装の色に合わせて、バーガンディ、ライラック、シルバー、カーキグリーン、ブルー、コッパー(赤褐色)の6種のパステルカラーをのせ、最後にアイグロスで輝きを添えた。マスカラで上下のまつげを強調し、つけまつげを中央にのせて人形のような雰囲気を演出している。肌はクラブにいる女の子のリアルな姿に近づけるために、ナチュラルで軽さのある質感にした。チークはせずに、口元は透明のグロスのみで仕上げた」と話した。
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