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ミラノの大型見本市が来年から会期を7月に前倒し、パリと差別化

 ミラノの大型素材見本市「ミラノ・ウニカ」は来年から、これまで9月に開催していた会期を、7月に前倒しすると発表した。「ミラノ・ウニカ」はエルメネジルド・ゼニア(ERMENEGILDO ZEGNA)やロロ・ピアーナ(LOROPIANA)、レダ(REDA)など毛織物の有力メーカーが一堂に会する世界唯一の素材見本市でメンズに強い。会期を前倒しにすることで、テキスタイルを軸に服飾資材やレザー、ヤーンなどの約1700社が出展し、約6万人が来場するパリの総合素材見本市「プルミエール・ヴィジョン(PV)」との差別化を鮮明にする。

 前倒しには単にパリのPVとの差別化だけでなく、欧州の有力ブランドでプレ・コレクションの比重が高くなり、素材調達をより早める動きに対応するという意味合いも強い。会期を早めた分だけ、「ミラノ・ウニカ」に参加するテキスタイルメーカーにとっては素材の予算枠を早く獲得できるというメリットもある。「ミラノ・ウニカ」の会長を務める、レダのエルコレ・ボット・パオラ社長は、「これは世界のアパレル産業の構造変化に対応するものだ」とコメントしている。

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