ファッション

最高額は54万円、三越が2017年おせち料理の予約スタート

 三越は28日、首都圏5店舗で2017年のおせち料理の予約をスタートした。最高額商品は、日本料理店「青柳」が作る和風おせち三段「古今」で、価格は54万円(限定3セット)。食材はキャビアに至るまですべて国産を使用し、「青柳」三代目主人の小山裕久自らが重詰めする。昨年までの最高額は30万円前後だったが、「お正月には良いものを食べたい」という客の要望に応え企画した。好評のカロリーや食物アレルギーに配慮した「からだにやさしいおせち」シリーズや、例年一番人気の「京料理 たん熊北店」が手掛ける和風おせち三段(3万2400円、限定1300セット)なども用意。年々需要が増えているという1~2万円前後のミニサイズのおせちも数十種類を取り揃える。また、全国配送が可能な冷凍おせちも種類を増やして展開する。

 全330種類のおせちを用意し、うち72種類は三越伊勢丹限定商品。白井雅貴・三越伊勢丹食品統括部食品第二商品部おせちバイヤーは「限定商品は人気が高く、昨年は金額ベースで売り上げの45%を占めた。今年は昨年の66種類からさらに数を増やして販売する」と話す。中でも一押し商品は、日比谷の創作料理店「春秋」が手掛けた三越限定の「日本食材へのこだわり三段重」(5万4000円、限定50セット)。三越本店がある日本橋が、五街道の起点として発展したことにちなみ、五街道をはじめとした各地の食材を使用し、日本橋の街や土地をイメージして作られた。

 今年は配送可能エリアを従来の一都四県(東京、千葉、神奈川、埼玉、茨城)に加え、栃木、群馬、山梨にも広げるなど物流面も強化。同エリアには上顧客も多く、これまで食べたくても店頭まで取りに来られなかった顧客の需要を取り込む。売り上げは金額ベースで前年比103%を目指す。

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