ファッション

素材は世界を変えるのか、東レが最先端素材を結集

東レが先端素材を集めた「東レ先端材料展」を東京・有楽町の東京国際フォーラムで開催している。スマートテキスタイルを使ったウェアラブル製品ブランド「ヒトエ(hitoe)」や100%植物由来原料のポリステルを使った衣服、超軽量のカーボンファイバーを使った世界最速アスリートのための義足、「ホールガーメント」によるカーシート、東レグループの素材と知見を結集したコンセプトカーなど、グループで展開する最先端の素材を一堂に集めた。誰でも入場が可能で、8日土曜日まで。

「先端材料展」は5年ごとに開催しており、前回は2011年に開催していた。展示では、“「くらしを変える」と「社会を変える」"という2つのテーマに分けて構成。繊維・ファッションを軸にした衣服や生活を軸にした「くらし」コーナーでは、サトウキビや大豆など、100%植物由来の原料を使ったポリエステル「エコディア」を、「イッセイミヤケ(ISSEY MIYAKE)」がディレクションして展示。「プリーツプリーズ」を軸に、通常のポリエステルと同様の機能性などを訴求した。導線センサーを織り込んだスマートテキスタイル「ヒトエ」は、筋電計の代わりになるリストバンドを設置し、実際に体感できる。

「社会」のコーナーには、同社の炭素繊維複合材料を使っているボーイング787と同じ筐体を会場内に持ち込んで展示している他、コンセプトカー「ティーウェーブ(TEEWAVE AC1)」を初お披露目。カーシートは、「ホールガーメント」を使っており、アパレルと同様に、従来の製造工程を一気に短縮できる。担当者は「これまでのシートは、重いウレタンや複数の部材を縫製する必要があったが『ホールガーメント』を使えば、ファブリックだけでクッション性を実現でき、多彩な柄やデザインも表現できる。自動運転カーの開発が現実味を帯びる中で、自動車にも住空間のような快適性やパーソナルなライフスタイルが求められている」という。

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