ファーストリテイリングは10月11日、国連難民高等弁務官事務所(以下UNHCR)が南スーダンで行なっている国内避難民に対する活動に100万ドル(約1億300万円)の支援を決定した。
同社は2015年11月に、16年からの3年間で総額1000万ドル(約10億3000万円)の支援を行ない、特に緊急性の高い人道危機に対する支援やアジアを中心とした難民の自立支援プログラムに活用することを表明していた。今回の決定は、その一部として南スーダンでの緊急人道支援活動に充てる。これにより女性や子ども、高齢者などがソーラーランタンや調理器具などの生活支援物資を受け取る他、さまざまなサービスが受けられる。
同社は、UNHCRと06年から連携して衣料支援を行ない、世界62の国と地域の難民・避難民に2033万着以上のリサイクル衣料を届け、11年にはアジア企業として初めてグローバルパートナーシップを締結した。
南スーダンでは、15年8月に「南スーダンにおける衝突の解決に関する合意文書」が出されたものの、暴力行為が止むことなく多くの市民が犠牲になっている。今年7月に首都のジュバで再燃した戦闘により、多くの人々が難民として家を追われた。9月にジュバは落ち着きを取り戻したが、160万人以上が国内に、100万人以上が周辺国に避難しており、不安定な状況が続いている。