フラッシュセールサイトの「ギルト(GILT)」は、新サービス「ギルト プラス(GILT PLUS+)」をローンチした。ブランドと組んでオンシーズンのアイテムを販売し、商品を購入した客に次の「ギルト プラス」を利用した買い物が15%オフになるクーポンを配信する仕組み。クーポンの発行により、新作でもお手頃な感覚で購入できる。過去シーズンのアイテムをセール価格で提供している同社にとって、新作を取り扱うのは初めて。
「ギルト プラス」のローンチに伴い、同社は12月7日〜2017年1月9日、表参道のゼロベースでポップアップストアをオープンしている。毎週火曜日にブランドが変わり、計5ブランドが登場する。1週目は「エミリオ・プッチ(EMILIO PUCCI)」で、2017年プレ・スプリング・コレクションを販売している。3階全フロアにウエアやアクセサリーをそろえる。会員はもちろん、誰でも入店可能。
「ギルト」の親会社のギルト・ グループ(GILT GROUPE)は16年2月に百貨店のサックス・フィフス・アベニュー(SAKS FIFTH AVENUE)やロード&テイラー(LORD & TAYLOR)などを傘下に持つハドソンズ・ベイ・カンパニー(HUDSON’S BAY COMPANY)が2億5000万ドル(約282億円)で買収。以来、ポップアップショップなど、実店舗の出店やイベントの開催に力を入れている。海外ではクルーズ船に出店したり、日本ではアップル表参道店でファッションショーを開催した。今回のポップアップショップについてジョナサン・ヴェヌート(Jonathan Venuto)=ギルト・グループ(ジャパン)最高執行責任者兼最高経営責任者代行は「一番の目的は、知名度を上げること。また、アパレル市場が苦戦する中、われわれはネット上のフラッシュセールと、実店舗という2つのモデルを採用することにより、さまざまなルートでお客様に特別な価値を提供するマルチチャネル・リテーラーを目指している」とコメントした。