ファッションサイト「メリー(MERY)」が非公開となって丸1日、SNS上にはユーザーの嘆きの声が広がっている。非公開となった7日昼からツイッター上には「至福の暇つぶしがなくなって、ほんと辛すぎる」「女子力がなくなってしまう」「非公開になっているのを忘れてついつい開いちゃう」「見ている人は記事の確実さを求めていない」などの投稿が続出。「メリー」にちなんで「迷える子羊」というハッシュタグまで出回る始末だ。予測変換には「メリー 代わり」と表示され、愛用アプリを失ったユーザーが他に見るべきキュレーションサイトを探している様子がわかる。
多くのユーザーは騒動を知らなかったため、突然のサイト閉鎖に困惑しているようだ。それだけ「メリー」には熱狂的なファンが多く、社会に大きなインパクトを与えていたことが改めて見えてきた。騒動の根端には、誤情報を含む記事や画像の転載許諾を証明できない記事が大量に氾濫していたことがあるが、ユーザだけでなく実際に記事を書いていたと思われる一般ユーザーですら、騒動の重大性を理解していないことは驚きだ。
サイトの非公開騒動は医療・ヘルスケアを扱う「ウェルク」が根拠不明瞭な医療記事を掲載したとして、批判を受けたことに端を発する。DeNAは12月7日までに子会社ペロリが運営するファッションサイト「メリー」を含む10メディアの全記事を非公開とし、第三者調査委員会を設置して事実関係の調査に乗り出した。「メリー」については、17年3月号発売の雑誌やサイト内EC、企画していたイベントも全て一旦中止としている。