ディアンドデパートメントプロジェクト(D&DEPARTMENT PROJECT)が渋谷ヒカリエ8階で運営する「d47 ミュージアム」は2017年2月12日まで、「47都道府県のアクセサリー展」を開催している。12年に行った「47 アクセサリーズ」に続く第2回。各都道府県から選出された47組の作り手が、土地の産業やモノ作りを生かした個性豊かなアクセサリーを展示・販売する。今年の出展者は、群馬県の刺しゅう専門の老舗「笠盛」によるテキスタイルアクセサリーブランド「000(トリプルオー)」、タンスを作る工程で出た端材を使ってブローチを作る「イワヤドウ クラフト」(岩手県)、岐阜県多治見市で陶器のアクセサリーを製作する「ミズタニ ミキ」など。
ナガオカケンメイ・ディアンドデパートメントプロジェクト会長は、出展者の選定基準について「前回は『若い感性を持った世代による伝統工芸の進化』をテーマに掲げたが、今回は有名・無名関係なく、『産地に根付いてその土地のモノ作りの力を生かし、現代生活のリアルな需要に応えている作り手』を軸に選んだ」とコメント。「今回の展覧会が、出展者とお客さんをつなげるだけでなく、出展者同士にとっても交流の場になれば。われわれのプロジェクトでは今後も作り手と直接つながりながら、大きくなくても深いマーケットを作っていきたい」と語った。
ディアンドデパートメント プロジェクトは、デザイナーのナガオカケンメイが00年にスタートした活動。日本全国から集めた“ロングライフデザイン商品”を販売するディアンドデパートメントの運営や、各都道府県にフォーカスした雑誌「ディアンドデザイントラベル」の発行などを行う。