「アレキサンダー ワン(ALEXANDER WANG)」は2017-18年秋冬から、メンズではメーンラインと「ティー バイ アレキサンダー ワン(T BY ALEXANDER WANG。以下、T バイ)」を統合する。メンズカテゴリーを強化する戦略の一環だ。
デザイナーのアレキサンダー・ワン(Alexander Wang)は「男性客は、メーンラインと『T バイ』にあまり違いを感じていないようだ。彼らは1つのブランドと捉えている。統合は自然な流れだった。ビジネスの面から見ても、ラインを統合することにより生産や流通の効率化を図れる。その結果、より質の高い商品を生産したり、商品幅も増やせる」とコメント。今後メンズは、Tシャツが90ドル(約1万円)、シャーリングコートが2500ドル(約28万円)など、「アレキサンダー ワン」の価格帯を広げ、ロゴはメーンラインに一本化する。デザインも、ストリートスタイルにフォーカスし、コアコレクションと、季節ごとの限定品を販売する。
ワンは10年に「T バイ」をローンチし、翌年メーンラインのメンズを発表した。また、近年メンズの露出度を上げるためにも、16年春夏コレクションはウィメンズとともにニューヨークで発表した。なお、ウィメンズは統合する予定はないという。「ウィメンズはより幅広いアイテムを展開しているため、2つのラインを区別することに意味がある。私は当初から『T バイ』は決してディフュージョンラインではなく、メーンラインを補完する独立したブランドと説明してきた」。