ファッション

20歳を迎えた池田エライザが語る世代交代論

 「キャンキャン(CanCam)」専属モデルで女優の池田エライザが活動の幅を広げている。20歳を迎えた4月には、自身初のスタイルブック「@elaiza_ikd」を発売。人気に火をつけたツイッターでの自撮りテクニックやクラウドファンディングによる雑誌出版でマルチな才能を見せてきた彼女は、本の中でもフィルムカメラの作品発表や初公開となる水彩画での装丁デザインを披露した。今年は歌唱やギター演奏のツイッター投稿、ショートフィルムの制作など、映画やドラマの撮影が続く中で表現活動に勤しんだ。2017年には出演映画「ReLIFE」「トリガール!」の公開やドラマ「ホクサイと飯さえあれば」が控える中で「いろいろな池田エライザを知ってほしい」と胸中を明かす。彼女が考える20歳のリアルな自分とは? その発言からは“黄金世代”と自慢する同世代への信頼も見えてきた。

WWDジャパン(以下、 WWD):4月に発売したスタイルブックで多彩な特技を披露した。

池田エライザ(以下、池田):普段からインスタグラムの写真はフィルムで撮っていて、撮りためた写真を作品としてまとめました。カメラはコンタックス(CONTAX)と、映画「メメント(Memento)」からの影響でインポッシブル(IMPOSSIBLE)のポラを使っています。水彩画も初披露しました。裏表紙やページ背景の水彩は全部私が書いています。私服ページのバック紙も自分に馴染む色を考えて、コーディネートにはこだわり抜きましたね。

WWD:モード撮影にも挑戦した。

池田:「MSGM」や「スレトシス(SRETSIS)」「タンジ モトヒロ(TANJI MOTOHIRO)」を着用したシューティングをメインに据えました。ファッションでは今、「バレンシアガ(BALENCIAGA)」のデザイナーが次世代にシフトするなど、柔軟な変化が生まれていると感じます。そのお陰で若い世代にも自分の好きなブランドが見つかりやすくなっている。私の目標も、ハイブランドをユルく着こなせるように成長することです。ただモードは知れば知るほど、着るために生きざまが必要だと実感する。今は自分の中身が相応ではなく、気恥ずかしさを感じてビンテージに逃げてしまうこともあります。まだ揺らぐ部分がありますね。けれどそれは、魅力を知り尽くしていないということ。お芝居を仕事にしていると役を演じるので、似合わない服なんてないように思えてきます。それに「可愛い!」と衣装にときめくこともある。そういった出会いを重ねて、生きざまを磨いて、モードを自分に馴染ませていきたいです。

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