ファッション

「買ったスマートウオッチ、着けてる?」米リサーチ企業が調査実施

 IT関連のリサーチ・分析企業ガートナーは、ウエアラブル端末の定着度についてリサーチ結果を発表した。それによると、スマートウオッチを買ったものの、着用をやめてしまった人の割合は購入者の29%で、活動量などを図るフィットネストラッカーも30%が着用をやめていた。2016年6~8月にかけて、オーストラリア、米国、英国の3カ国計9592人に調査を実施した。

 ガートナーのアンジェラ・マキンタイアー=リサーチディレクターは、「使用率に比べて離脱率が高い。ユーザーが価値を感じられる製品にするためには、従来のスマートフォンとは異なる機能が必要」と話す。スマートウオッチの使用率は米国が12%、英国が9%、オーストラリアが7%と15年と比較すると上昇。また、フィットネストラッカーについては、米国が23%、英国が15%、オーストラリアが19%と使用率はさらに高い。一方、回答者の29%はフィットネストラッカーを使用しないと答えており、その理由については多くの人が「デザインがダサい」と回答した。

 また年齢によって使用率が異なることも明らかになった。同調査によると「45歳以下は、スマートフォンで事足りると考えている。また彼らは機能に比べて値段が高すぎると考えている」という。キタガワ・アキコ=ガートナー主任リサーチアナリストは「17年半ばまでは、初回購入よりも、買い替え需要の方が高いだろう」と予測する。同アナリストは「メーカーはより低価格のものを提供することが重要。特に年配の女性に向けた商品を作るべきだ」とも話す。

 マキンタイアー・リサーチディレクターは「より多くの消費者に受け入れられるためには、健康状態を把握する重要性や、携帯電話の代わりに通知が受け取れる利便性を理解させることが必要。携帯連動型ではなく、独自の機能を持つようになれば購入のメリットが高まるだろう」と総括している。

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