1月20日に行われるドナルド・トランプ(Donald Trump)次期米国大統領の就任式を控え、アメリカではメラニア(Melania)夫人の衣装について注目が集まっている。ウワサでは、ラルフ・ローレン(Ralph Lauren)とカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)が衣装を手掛けるとされている。メラニア夫人は日中の就任式用と夜のパーティー用に2着が必要になる。正式なコメントは得られていないが、彼女が2人に頼んだ可能性は高いようだ。
2人のデザイナーがメラニア夫人の衣装を手掛けることになれば、彼女にとっては大成功といえるだろう。一方、デザイナーにとってはSNS上での大きな論争に巻き込まれかねないなど、リスクを負うことになる。しかし、ファッション業界のトップに立つ2人がトランプ夫人の衣装を提供することは、過去にメラニアの衣装を手掛けた経験があり、選挙後に自分たちのビジネスのことを危惧している他のデザイナーたちに希望を与えるかもしれない。
ラルフは母国への愛を大々的に表明する一方で、自分の政治観は公にせず、特定の政治家を支持することもなかった。しかし、彼のデザインはヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)やミシェル・オバマ(Michelle Obama)、ナンシー・レーガン(Nancy Reagan)、ベッティ・フォード(Betty Ford)ら、多くの大統領夫人に愛され、メラニア夫人も夫の選挙活動中、「ラルフ ローレン」のブラックやホワイトのジャンプスーツを着用していた。
カールもラルフ同様、よっぽどではない限り政治とは関わらないようにしてきた。アメリカでは、少し前まで大統領夫人が海外デザイナーを着用すること、ましてや就任式で着用することは大きなタブーだった。しかし、ミシェル・オバマ夫人は若手アメリカ人デザイナーが手掛けたアイテムを頻繁に着つつ、「グッチ(GUCCI)」「ヴェルサーチ(VERSACE)」「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)」などの海外ブランドも着用。その着こなしが世界中から注目を集めた。
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