三井不動産は、台湾初のリージョナル型(広域型)ショッピングセンター「三井ショッピングパーク ららぽーと台湾南港」(仮称)を2021年予定で開業する。 開発と運営は、台湾の大手金融グループである中国信託金融ホールディングス傘下の台湾人寿保険股份有限公司(以下、台湾人寿)と行う。約250店舗規模の店舗面積は約7万平方メートル(予定)で、台北都市圏では最大級の商業施設になる。
出店する台北市東部の南港区にある 計画地周辺エリア(南港経貿園区)は、新都心としてIT産業を中心としたオフィス・商業・住宅などがある。中国信託金融ホールディングスの本社の他、複数の大手グローバルIT企業や台湾最大のコンベンションホール「南港展覧館」も近隣する。「ららぽーと台湾南港」は、日本や他国と同じ、ファミリー層をターゲットに、車で来て1日楽しめる時間消費型施設のコンセプトの下、中間層にも手頃で、台湾でも人気の高い日系企業のファッションや物販、飲食、エンターテインメントなども誘致する。
同施設開業により、海外の「ららぽーと」は 上海金橋、クアラルンプールに次ぎ3店舗目。台湾国内の三井不動産による商業施設事業は、昨年1月に開業した「三井アウトレットパーク 台湾林口」と18年開業予定の「同台湾台中港」に次ぎ3施設目になる。同社は、さらなる事業拡大を図るため、台北支店を昇格し、16年9月に現地法人を設立しており、商業施設やホテルの他、住宅分譲、物流施設、複合開発事業などの展開を目指す。
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