「M・A・C」は、ケイトリン・ジェンナー(Caitlyn Jenner)とのコラボ第2弾となるメイクアップコレクション「M・A・C ケイトリン ジェンナー 2」を発売する。1月24日から公式オンラインショップで先行販売中で、各店舗で1月27日から限定販売する。
ケイトリン(旧名:ブルース)は2015年、性同一性障害であることを公表し、女性として生まれ変わった米国のオリンピック陸上金メダリスト。モデルのケンダル・ジェンナー(Kendall Jenner)とカイリー・ジェンナー(Kylie Jenner)の父としても知られ、米リアリティー番組「キーピング・アップ・ウィズ・ザ・カーダシアンズ(Keeping Up with the Kardashians)」」に出演して人気を集めた。現在インスタグラムで840万のフォロワーを持つ。
同コレクションは、あらゆる年齢・人種・性別の人たちを尊重するケイトリン自身のミッションを体現している。エレガントでクラシックな色味のリップ、アイ、チークで人生を自分の手で切り開いた人々を美しくする。リップスティック(3200円)、リップペンシル(2400円)、リップグロス「クリームシーン ガラス」(3200円)、アイシャドウ(2700円)、パウダー ブラッシュ(3500円)を含む8アイテム、15SKUをそろえる。
16年のコラボ第1弾は、「M・A・C エイズ基金トランスジェンダー・イニシアチブ」に収益が寄付される「ビバ グラム キャンペーン」の一環として、ローズリップグロス「ファイナリー フリー」を発売。130万ドル(約1億4800万円)を売り上げ、彼女も一部の広告に登場した。同年のキャンペーンモデルはミュージシャンのアリアナ・グランデ(Ariana Grande)が務めた。
これまでも「M・A・C」が手掛けたコラボアイテムは注目を集めてきた。16年10月、1995年に死去した米歌手のセレナ・キンタニーヤ・ペレス(Selena Quintanilla Perez)の功績を讃えて発売した「M・A・C セレナ」は5時間で売り切れ、12月末に再入荷するほどの人気だった。また、「マライア・キャリー フォー M・A・C」は24時間で完売した。
同ブランドは現在、中間層向けデパートや路面店から客足が遠のく米市場で苦戦を強いられているが、今回のコラボもその巻き返しを図る施策の一環だ。「M・A・C」を傘下に収めるエスティ ローダー カンパニーズのファブリツィオ・フリーダ=最高経営責任者は、「ブランド活性化のため、われわれは革新的な商品やサービス、新コレクション、そしてSNSに注力する。インスタグラムで存在感を放つケイトリンとのコラボに期待したい」と語った。
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