講談社がIT事業を手掛けるデジタルガレージと共同で新キュレーションメディアを設立する。両社が16年8月8日に立ち上げた合弁会社DKMediaが運営を行い、女性をターゲットに、今年前半の立ち上げを目指す。まずは「ヴィヴィ(ViVi)」や「ウィズ(with)」など自社の女性誌5誌が参画予定だが、今後はプラットフォームとして他社媒体のコンテンツも扱う計画だ。
新メディアでは、信頼できるコンテンツを提供する仕組み作りに注力する。昨年末のDeNAのキュレーションサイト閉鎖騒動など、コンテンツの信ぴょう性がとりざたされる昨今だけに、従来のキュレーションメディアとは異なる“コンピレーションメディア”という呼称を打ち出した。扱うコンテンツは信頼できる参画媒体のものだけで、データとAIを活用してコンテンツを客観的に評価する仕組みを活用する。また、パーソナル化にも取り組み、編集部員がコンテンツを最適化してユーザーごとに個別のコンテンツ配信を行うという。今後はユーザーの閲覧履歴などを蓄積して、コンテンツの評価データをマーケティング事業に応用するものとみられる。
デジタルガレージは1995年に設立。データマーケティングやインターネット広告、決済事業などを行う企業で、「価格.com」「食べログ」を運営するカカクコムをグループ会社に持つ。講談社とは15年2月に資本業務提携に関する基本合意書を締結している。
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