12年に渡り「ジバンシィ」を手掛けてきたリカルド・ティッシが、メゾンを去った。彼のラスト・コレクションは、先月発表した2017-18年秋冬メンズと、17年春夏クチュール。3月5日に開催予定だったウィメンズのランウエイショーはキャンセル。デザインチームが手掛ける17-18年秋冬ウィメンズは、バイヤーに向けて展示会でお披露目するようだ。
リカルド突然の退任に伴い、業界筋は彼の「ヴェルサーチ」への転向をウワサし始めた。リカルドは「ヴェルサーチ」の創業者ジャンニ・ヴェルサーチに尊敬の念を抱いており、妹で現在クリエイションを統括するドナテラとは大の仲良し。彼女はメゾンの垣根を飛び越え、「ジバンシィ」の広告に登場したこともある。
一方の「ジバンシィ」は、後任についてコメントなどを発表していない。業界筋はすでに何人かの候補に接触している可能性があると分析しており、「バルマン」のオリヴィエ・ルスタン、アルベール・エルバス、エディ・スリマン、ピーター・コッピングなどの名前を挙げている。
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