大丸松坂屋百貨店は、大丸東京店に新しい自主編集売り場「リブ トーキョー(Lib Tokyo)」を3月3日開く。6階のミセス向け婦人服フロアの約1/3にあたる429平方メートルを使い、「Life is beautiful~都会の中で海辺のような風を~」をコンセプトに、アパレル、カフェ、雑貨、書籍で編集する。売り場作りにあたっては、葉山の人気ショップ「サンシャイン・プラス・クラウド」のオーナー兼デザイナーである高須勇人氏と協業した。30~50代の幅広い世代の女性を呼び込む。初年度売上高4億5000万円を計画する。
アパレルとアパレル以外の面積比率は4対6。アパレルは高須氏のオリジナル商品を中心に「定番の楽しさ」「人が人を想う」をコンセプトにした新ショップ「サニーアンドカンパニー」の他、「ヤエカ(YAEKA)」「グランマ ママ ドーター(GRANDMA MAMA DAUGHTER)」などで構成。帽子ブランド「カミラフカ(KAMILAVKA)」、バッグやグッズの「ケィ ポシュトルカ」、ハーブを使用したナチュラルコスメ「ザハーブス(THE HERBS)」、珍奇植物やドライフラワーの「ライフラボ バイ プレジュール」などバラエティに富んだ品ぞろえで、さらには書籍コーナーまで設ける。併設のカフェスペースではタコスやサラダを中心に、セットの組み合わせを自由に選べるメニューをはじめ、クラフトビールやオーガニックワインなどのアルコール類も充実させた。
大丸松坂屋百貨店の菊池直人=婦人服ミセス・プレタ・サイズ・フォーマル担当マネジャーは、「『グランマ ママ ドーター』以外は百貨店への出店は初めて。同質化や出店過多が問題と言われる中、高須デザイナーと協業することで他にはない品ぞろえに注力した」と話す。「まずは百貨店にお越しいただき、心地よい時間を過ごしてもらうことを重視した。東京駅という場所柄、これまでは仕事などのオンの場面やエレガント向けに寄りすぎていた。オフの場面を中心にした提案は差別化になる」。今後、書籍スペースではイベントやワークショップの開催も予定している。